闇金の運営実態
元闇金業者のスタッフの話、実際に利用した方の声等をご紹介しながら、その実態に迫りたいと思います。
闇金業者の集客方法
闇金は、一昔前までは電話ボックスに張られたチラシや電柱に張られた看板(所謂「捨てカン」)などを用いて顧客を誘因していました。
令和となり、これらの広告はほとんど見かけなくなりましたが、現代において闇金業者はどのような方法で集客しているのでしょうか。
実は現在、闇金業者の多くは堂々と自社のホームページを開設しており、集客は専らインターネットによるものがほとんどのようです。(※「ソフト闇金」「ブラック 借りる」「無職 借りたい」などのワードでインターネット検索を行うと、次々と闇金業者と思われるHPがヒットします。)
さらに、見込み客に営業電話を掛ける・メールを送信するなど、昔ながらの営業方法も並行して実施されています。
なぜ摘発されないのか
「大々的にヤミ金を謳っているのに、なぜ違法業者は摘発されないのか?」
と、疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
これにはいくつかの理由が考えられます。
まず一つ目が、業者数が多すぎて対応しきれないという点です。
もちろん警察の方も適宜摘発に動いてはいるのですが、それ以上に新しい業者が出てきてしまうため“イタチごっこ”の状態が続いています。
闇金業者は、摘発されるまでに一儲けし最悪の場合は捕まっても致し方なしという姿勢で臨んでいるためか、堂々とした営業を続けているケースが目立ちます。
二つ目に、業者の特定が難しいという点が挙げられます。
例えば、ホームページの所有者を調べる場合、まずはサーバーの契約者をレンタルサーバー会社に対して照会するのが一般的です。
仮にこのレンタルサーバー会社が海外の業者であった場合、本国法に則って照会をしなければなりませんので、開示までに多くのプロセスを踏む必要があります。
同様に、振込に利用される口座や携帯電話が架空のもの(闇金の実態を知らない第三者の個人口座など)である場合なども捜査の進行が妨げられる原因と言えます。
利用した方の声
闇金を利用した方や元闇金業者を名乗る方からの声・掲示板の書き込み等についてまとめました。
利用者の声
悪いことは言わん、マジで闇金に借りるのはやめておけ。
いずれ返せなくなるし、周りに迷惑かけるだけ。
ヤミ金の取り立てなら、自殺でなくて他殺だよ。
臓器も売られたり、マグロ漁船から突き落とされ海難保険で代償支払ったり、娘や奥さんを海外に売り飛ばされたりとやりたい放題だよ
払えなくなったとき「ジャンプしてあげるよ」と担当者が言った。
助かった!って思ったけどそこからが地獄の始まり。
10万円の借金があっという間に100万円になってた。
元闇金業者の声
元闇金業者だけどキツ過ぎて辞めた。
70過ぎたじーさん・ばーさんを追い込むのはキツ過ぎる。
とある社長に300万貸してたんだけど夜逃げした。 頭きたから兄弟から200万・娘から150万回収して50万は自分の小遣いにしたよ。娘の方は婚約者から借りたみたい。
中には家族が自殺に追い込まれた、会社の同僚にまで嫌がらせをされた、ペットに危害を加えられたなどの書き込みもありました。
如何に危険なのかが分かっていただけるかと思いますので、ぜひ一度調べてみてはいかがでしょうか。
闇金業者は反社会的勢力?
反社会的勢力とは「暴力団、暴力団関係企業、総会屋、社会運動標ぼうゴロ、政治活動標ぼうゴロ、特殊知能暴力集団等」を指しますが、その他半グレ集団・犯罪組織・その協力者も含まれると解されています。
一昔前は暴力団等がバックに付いているケースが多かった闇金ですが、現在ではこのような団体とは関わりを持たず、単独で営業する業者も多いようです。
しかしながら、仮に暴力団との関わりが無かったとしても、闇金業者は間違いなく“犯罪組織”に該当しますので、業者そのものが反社会的勢力に当たるのは間違いありません。
自身が反社会的勢力と関わりを持たないためにも、闇金を利用するのは絶対にやめましょう。
ホームページでは若い女性等を使い健全さをアピールしておりますが、絶対に騙されてはいけません。
監修者情報
木村 秀幸
ファイナンシャルプランナー2級・宅地建物取引士・行政書士・商簿記2級保持者。士業系事務所勤務の経験を活かし、数多くの金融系サイトの監修・執筆を手掛けた実績を持つ。
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