WEB申込み24時間受付中 お電話の方はこちらから0120-077-739

ファクタリングの仕訳・勘定科目を解説

ファクタリングには、資産と負債を圧縮できるというメリットがあります。そのため仕訳自体もシンプルで、会計の基礎的な知識があればすぐに理解できるでしょう。ファクタリングを行った際の帳簿上の仕訳について詳しく解説します。

ファクタリングの仕訳のポイント

ファクタリングの勘定科目

ファクタリングは金銭債権譲渡取引に該当しますので、金融機関等からの借入とは異なる処理をします。「借入金」をはじめとした負債勘定は使用せず、利息も発生しないため「支払利息」も使用しません。ファクタリングをした際に仕訳に使用する勘定科目について解説します。

ファクタリング会社に支払う手数料の勘定科目

まず、ファクタリング会社に差し引かれる手数料の勘定科目について説明します。

「売上債権売却損(売上債権譲渡損)」勘定

一般的に使用される勘定科目は「売上債権売却損(売上債権譲渡損)」です。

ファクタリングは、自社の債権を割安で別会社に売却する行為で、扱いとしては金融商品の売買と同じになります。そのため手数料は、債権の売却(譲渡)に際して生じた「損」という考え方となり、「売上債権売却損」勘定が使用されます。

「割引料」勘定

ファクタリングの手数料は、売掛金の「割引額」と考えることもできるため、「割引料」勘定で処理することも可能です。

「売上債権売却損(売上債権譲渡損)」勘定と「割引料」勘定は、どちらを使っても会計処理上の問題はないとされています。

営業外費用に区分される勘定科目なら別勘定も可

上記以外でも営業外費用に区分される勘定科目であれば、概ね処理することが可能です。営業外費用とは、本業以外で経常的に発生する費用のこと。勘定科目としては「雑損失」「債券割引料」「支払い手数料」などがあります。

ただし、一般的に使用される「売上債権売却損(売上債権譲渡損)」勘定以外を使用した場合、なぜその勘定科目を使用したのか税務署から問い詰められる可能性があります。

以下に費用区分と損益計算書勘定科目体系を図にしてあります。ご参考までに。

費用区分と損益計算書勘定科目体系
「支払利息割引料」勘定がある場合

会計ソフトによっては、営業外費用に「支払利息割引料」という勘定がある場合があります。

以前、金融機関等からの借入金利息処理や手形割引料処理のために使われていた勘定ですが、2018年の新会計基準発表以降はほとんど使用されなくなりました。

税務処理上は問題ないものの、現在一般的である「売上債権売却損」で処理するのが望ましいです。

ファクタリングの仕訳

ファクタリングの形態や入金のタイミングによって、多少仕訳の仕方が変わります。ファクタリング取引を、実際の仕訳に起こしながら説明します。

ファクタリングの流れ(おさらい)

ファクタリングは、基本的に以下の流れで行われます。

①取引先への売掛金が発生する。

②ファクタリング会社と契約し、売掛金が譲渡される。

③譲渡した売掛金のうち、手数料が引かれた金額が入金される。

④取引先から売掛金の支払いを受ける。

⑤取引先から支払われた売掛金をファクタリング会社へ振り込む。

なお、ファクタリングには「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」があり、どちらを利用するかによって上記の流れが変化する場合があります。その場合仕訳の仕方も変わります。

2社間ファクタリング 3社間ファクタリング

現状、アクセルファクターでのファクタリング取扱実績としましては、2社間ファクタリング9割、3社間ファクタリング1割です。

債権発生時仕訳

まず、ファクタリングの対象となる売掛金が発生した時の仕訳は、以下のようになります。

借方勘定科目 金 額 貸方勘定科目 金 額
売掛金 1,000,000 売上 1,000,000

債権譲渡時(ファクタリング契約時)仕訳

ファクタリング契約が行われ、売掛金が譲渡される際の仕訳は以下の通りです。譲渡された売掛金を貸方に記載、代わりに「未収入金」が資産として計上されるため、借方に記載します。

借方勘定科目 金 額 貸方勘定科目 金 額
未収入金 1,000,000 売掛金 1,000,000

売掛金譲渡代の入金時の仕訳

ファクタリング会社から入金された時の処理を見ていきます。今回は、ファクタリング会社へ支払う手数料に、「売上債権売却損」勘定を使用します。

契約日と入金日が異なる場合の仕訳

契約・入金がそれぞれ別の日になる場合は、上記の通り「未収入金」勘定を使用します。入金があった際には、「未収入金」という資産が減り「普通預金」「売上債権売却損」に置き換わるため、以下の仕訳になります。

借方勘定科目 金 額 貸方勘定科目 金 額
普通預金 900,000 未収入金 1,000,000
売上債権売却損 100,000    
契約日と入金日が同日の場合の仕訳

ファクタリングの契約日と入金日が同日の場合、債権譲渡時の仕訳を省略して、入金の仕訳に即移ることになります。

「未収入金」は使わず、「売掛金」をそのまま「普通預金」「売上債権売却損」に置き換える形です。

借方勘定科目 金 額 貸方勘定科目 金 額
普通預金 900,000 売掛金 1,000,000
売上債権売却損 100,000    

この仕訳は2社間ファクタリングでよく行われます。2社間ファクタリングは、取引先に債権譲渡の承認を得る必要がないため、契約から入金までのラグが短いのが特徴です。

アクセルファクターの2社間ファクタリングも、入金までの待機日数は「最短0日」※となっています。そのため、2社間ファクタリングでは、契約と入金が同じ日に完了する場合があり、この仕訳が行われるのです。

※繁閑の状況によっては即日対応が難しい場合がございます。ご容赦ください。

取引先から売掛金の入金があった場合の仕訳

支払期日に取引先から売掛金が入金された場合、通常の取引であれば借方に普通預金・貸方に売掛金で処理しますが、2社間ファクタリングをした場合、売掛金の支払いとして入金されたお金はファクタリング会社へ支払う必要があるため、「預り金」勘定を使用して処理します。

借方勘定科目 金 額 貸方勘定科目 金 額
普通預金 1,000,000 預り金 1,000,000

ファクタリング会社へ振り込む場合の仕訳

取引先からの売掛金の入金後にファクタリング会社へ振り込みをした際は、以下の仕訳となります。

借方勘定科目 金 額 貸方勘定科目 金 額
預り金 1,000,000 普通預金 1,000,000

債権譲渡登記の仕訳

売掛金の二重譲渡を防ぐため、債権譲渡登記が行われることがあります。その場合、別途登記費用の仕訳が必要になることも。

なお、アクセルファクターでも債権譲渡登記を行う場合がありますが、お客様に費用負担を求めることはありませんので仕訳は不要です。

ファクタリングの税務処理

ファクタリング取引は、金銭債権譲渡という扱いになります。ファクタリング会社から入金される売掛金の譲渡代金は消費税が課されず、またファクタリング会社に差し引かれる手数料にも消費税は課されません。そのため消費税に関する仕訳は必要ありません。

ファクタリングによる決算書の改善

ファクタリングをすることで、貸借対照表のオフバランス化を図り、会計状況を健全に見せることができます。オフバランス化とは、貸借対照表から資産と負債を減らすことです。

資産と負債を減らすとROA(純資産利益率)が向上するため、より優れた経営がされていると判断されやすくなり、資金調達等が容易になります。

仮に、500万円の売掛金があり200万円を資金調達したいケースで考えてみましょう。200万円を借入により調達した場合、現金200万円が資産として上乗せされるため、総資産額は700万円、負債200万円になります。

一方ファクタリングにより200万円を調達した場合、売掛金を現金化するだけなので総資産額は500万円のまま、負債は0円となります。

ファクタリングは会計処理上、資産・負債を増加させないので、決算書の改善に最適です。

資金調達BANK アクセルファクター