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ファクタリングとでんさいの違い

「でんさい」は手形や売掛金の決済を電子ネットワーク上で行う比較的新しい仕組みです。また使い方次第ではファクタリングに似た即時現金化が可能です。ここでは「でんさい」とファクタリングを比較し、違いについて紹介します。すでに従来の現金調達方法を利用している場合も、新たな選択肢として確認してみてはいかがでしょうか。

ファクタリングとでんさいの違い

ファクタリングと「でんさい」の違いは以下の表の通りです。

  でんさい ファクタリング
可能な取引先 でんさいネット加盟が必須 契約書のみで取引可能
紙ベースの取引 なし。すべての手続きはオンラインで完結 契約書が必要。紛失リスクもある
回収不能リスク あり。償還請求権が付く 償還請求権がない「ノンリコース」の契約ならなし
現金化までの期間 最短30分も可能 最短即日
金融機関の介入 あり。金融機関が買い取る なし。ファクタリング会社が買い取る
信用情報機関の介入 信用情報機関への紹介はないが、銀行間ネットワークに過去の情報があり検索される可能性はあり なし。金融ブラック(返済事故、自己破産)の人でも利用可能
売掛先への譲渡の事実 知られる 2社間:知られない
3社間:知られる
債権の分割 可能 不可能

「でんさい」とは

・「でんさい」は電子記録債権の略称

・すべてオンライン上下完結する手形や売掛債権に似た決済システム

・すべてオンライン上下完結する手形や売掛債権に似た決済システム

・「でんさい」は償還請求権がある

・「でんさい」により債権譲渡をすると売掛先に知られる

「でんさい」は電子記録債権の略称で、ペーパーレスの電子化された手形、売掛債権に変わる「第3の決済方法」になります。電子債権記録機関(でんさいネット)の記録原簿へ電子記録を書き込むことで、債権を発生させ・譲渡することができます。メガバンクが中心となって構築された電子決済システムです。

手形や売掛債権は紙による契約書や手形の作成が必要ですが、でんさいの場合、すべてオンライン上で完結し、紛失等のリスクがありません。また、譲渡等の際にも登記する必要がなく、でんさいネット上に可視化されていてわかりやすいことが特徴です。

債権を分割することができるため、ファクタリングのように100万円の売掛債権を全部売却する必要はありません。そのため「50万円分だけ現金化」といった売却も可能です。また現金化する場合、でんさいネット加盟の金融機関で行いますが、取引先の銀行が対応していれば問題ありません。

「でんさい」譲渡にはでんさいネット加盟が不可欠

でんさいは従来の手形割引や売掛金のファクタリングと比べて多くのメリットを得られますが、でんさいを通じて債権を売買する場合は、「でんさいネット」への加盟が必要になります。でんさいネットは記電子記録債権の「登記所」のようなもので、地方銀行を含む全国の銀行や信用金庫、農協等をつなぐネットワークです。またこのネットワークには消費者金融は含まれません。

一方で自社と電子債権譲渡先の双方が「でんさいネット」に加盟しないと利用できないため、取引を検討しているのであれば注意してください。

「でんさい」は償還請求権が付く

「でんさい」による債権譲渡は償還請求権が付きます。そのため取引先が倒産した場合は、先に電子債権を現金化していても、返済は自社で行う必要があります。したがってファクタリングのようにリスクヘッジのためには利用できません。また手形のように不渡りのリスクがあるので注意してください。

「でんさい」を使った債権譲渡は売掛先に知られる

ファクタリングの場合は、2社間ファクタリングならば売掛先に知られることなく債権を売却できますが、「でんさい」の場合は、でんさいネット上で売掛先に譲渡した内容を知られてしまいます。

譲渡が知られると、取引先によっては「資金繰りに困っている企業」というイメージを持たれる可能性があるため、恒常的な資金調達の手段としては不利になるケースも想定されます。

でんさいの仕訳

でんさい(電子記録債権)の仕訳の方法については、企業会計基準委員会より「電子記録債権に係る会計処理及び表示についての実務上の取扱い」にて公表され、指針が示されています。

その際に通常の売掛金や手形等の仕訳とは少々異なるため注意してください。債権者(売上を回収する側)の場合は、以下のように仕訳をします。

  借方 貸方
① 100万円の商品売買 売掛金 ¥1,000,000 売上 ¥1,000,000
② 「でんさいネット」上で取引が成立 電子記録債権 ¥1,000,000 売掛金 ¥1,000,000
③A事前に銀行で現金化した場合(手数料5万円) 現金 ¥950,000
電子記録債権売却損 ¥50,000
電子記録債権 ¥1,000,000

仕訳を行う際は「電子記録債権」という勘定科目を作る必要があります。これは売掛金を一時的に電子債権化し、それを期日やそれ以前の売却で現金化していく流れになります。

「電子記録債権に係る会計処理及び表示についての実務上の取扱い」(会計検査院
https://www.asb.or.jp/jp/wp-content/uploads/denshikiroku.pdf

「でんさい」と比較したファクタリングのメリット

ここでは 「でんさい」と比較して、ファクタリングのメリットを紹介します。主なメリットは大きく分けて3つあります。

「でんさい」で2回不渡りを起こすと銀行取引停止となり事実上倒産するが、ファクタリングはそのリスクがない
ファクタリングはノンリコースが多く、「でんさい」は償還請求権が付いてしまう
ファクタリングはどんな売掛債権でも可能だが、「でんさい」は取引先も「でんさいネット」加入が不可欠

「でんさい」に不渡りは重大事故。2回の不渡りで倒産も・・

でんさいに付く償還請求権は、譲渡した場合でも不払いリスクは債権者が負うことになります。その際に債務者が2回支払い不能になる(不渡りを起こす)と、金融機関との取引が停止します。

手形でも不渡りを2回起こすと事実上倒産とみなされますが、でんさいでも同じことが起きます。債権者側としても、ほぼ強制的に取引先が市場から退場してしまうので、1回売掛金を肩代わりするだけではなく、永続的にクライアントを失うことになるでしょう。

しかしファクタリングの場合は、そのようなリスクはありません。なぜなら支払い不能リスクもノンリコースであれば負うことがないからです。

ファクタリングはノンリコースが多い、「でんさい」は償還請求権が付く

ファクタリングは償還請求権が付かない契約(ノンリコース)が増えています。そのため現金化のタイミングで売掛先が倒産した場合も、自分が返済するケースが減りました。もちろん、償還請求権付きのファクタリングもありますが、事前に選ぶことは可能です。

一方「でんさい」は手形のように償還請求権が付きます。そのため取引先が不渡りを起こすと、現金化していた場合でも支払いが必要です。 したがってファクタリングのほうがリスクヘッジという意味ではメリットがあります。

ファクタリング:償還請求権がない契約(ノンリコース)を選択できる
「でんさい」:償還請求権が付く

取引先も「でんさいネット」加入が不可欠。ファクタリングは不要

「でんさい」を行う場合は、取引先(債務者)も「でんさいネット」に加盟していることが利用の条件となります。そのため未加盟の取引先への売掛債権は、このでんさいによって現金化できません。

ファクタリングであれば売掛の契約書があれば、それをもとに債権を売買できます。契約書がない取引をしているケースは稀ですので、多くの取引に適用できることがファクタリングの強みとなります。

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