WEB申込み24時間受付中 お電話の方はこちらから0120-077-739

受取手形と売掛金の違いとは?

受取手形と売掛金は両方とも掛取引で生じる債権です。しかし、対応している法律や期日前の現金化の方法など、さまざまな点に違いがあります。今回は売掛金と受取手形の違いについて詳しく解説します。

受取手形と売掛金

売上債権とは

売掛金や受取手形は「売上債権」と呼ばれます。信用取引(掛取引)において、モノやサービスを売った代金を受け取れる権利のことです。信用取引は、都度決済の必要がなく、手間もコストも削減できることから一般的に利用されています。

ただし、信用取引によって発生する売上債権は、その性質上いくら売上を上げても債権を回収できなければ手元に現金が入らないというリスクがあります。

売掛金と受取手形の違い

売掛金と受取手形の違いについて表にまとめました。

  売掛金 受取手形
支払い期日の強制力 ない、言い逃れ可能 ある、不渡り2回で倒産
債権回収までの期間・サイト 30日~60日が多い 60日~120日が多い
支払い期日までの換金方法 ファクタリング 裏書譲渡、手形割引/td>
法的保護・法的規制 民法(ファクタリングする場合法的保護がほとんどない) 民法+商法(手形小切手法)

以下で、各項目について詳しく見ていきます。

支払い期日の強制力

売掛金と受取手形の大きな違いは強制力です。売掛金は私人間の契約であり、強制力はありません。支払いが遅れても「申し訳ありません」の一言で片付いてしまうことがあります。もちろん、支払いが遅れれば遅延利息等が発生しますが、当事者間で話し合い、あるいは支払い側が威圧してことを収めてしまうケースもあり、「泣き寝入り」を余儀なくされることもあります。

一方受取手形は支払いに強制力があります。支払日に支払われない場合、手形が「不渡り」となります。不渡り手形は2回出すと事実上倒産と市場からみなされます。支払いをしないと市場から強制退場させられるため、リスクを冒して意識的に支払いを遅らせる会社はありません。債権者は、支払日に入金される大きな保険を得ることができます。回収不能リスクをできるだけ抑えたい場合は、受取手形を採用するのが良いでしょう。

債権回収までの期間

受取手形の入金サイト(入金までの期間)のほうが、売掛金の入金サイトより1か月~2か月長い傾向にあります。売掛金の入金サイトは30日~60日のものが多いですが、受取手形のサイトは最大120日(4か月)ほどになります。

受取手形は法的に強制力がある一方で、実際に入金されるまでに時間がかかることに注意して下さい。迅速な入金が必要な場合、売掛金契約にせざるを得ないこともありそうです。

支払日前までの換金方法

「債権」は期日前に譲渡することで現金化が可能です。売掛金・受取手形ともに期日前の譲渡が可能ですが、方法が異なります。

・売掛金→ファクタリング

・受取手形→裏書、割引

売掛金の期日前の換金方法

売掛金の現金化としては、ファクタリングがあります。ファクタリングは、ファクタリング会社と売掛金の債権譲渡契約をして、債権を買取ってもらう方法です。

換金方法

総額から手数料が引かれた金額がファクタリング会社から入金され、後日取引先から入金された売掛金は、ファクタリング会社に入ります。

受取手形の期日前の換金方法

受取手形の現金化の手法は「裏書」と「手形割引」の2つです。まず裏書は、手形を第3者に譲渡する方法です。手形の額面が商品券のようにお金の代わりになり、決済代金など流用することができます。方法は簡単で、手形裏面に署名して他者に渡すだけで譲渡が完了します。

一方手形割引は、銀行や専門業者に一定の手数料を支払い、割引価格で買い取ってもらい現金化する手法です。

法的保護・規制

売掛金を保護する法律は、一般法である民法がベースとなります。また、売掛金をファクタリングする場合、ファクタリング利用者の保護や、ファクタリング会社を規制する法律は現状ありません。

受取手形については、商法の「手形・小切手法」という特別法によって保護・規制がされています。裏書譲渡や割引についても同法でしっかり守られます。

受取手形の仕訳

受取手形は、手形の発生時・売掛金の入金時などに、仕訳処理が必要です。以下5つのケースでの仕訳例を紹介します。

1.売掛金100万円を手形で受け取った

借方 貸方
受取手形 1,000,000円 売掛金 1,000,000円

2.期日が到来し売掛金100万円が銀行口座に振り込まれた(裏書も割引もせず期日が到来)

借方 貸方
当座預金 1,000,000円 受取手形 1,000,000円

3.受取手形100万円を裏書し他社への支払いに充てた

借方 貸方
買掛金 1,000,000円 裏書手形 1,000,000円

4.受け取った裏書手形額面100万円が満期になった

借方 貸方
裏書手形 1,000,000円 受取手形 1,000,000円

5.手形を銀行で割り引き、割引料10,000円が差し引かれ990,000円が当座預金に振り込まれた(手形割引)

借方 貸方
当座預金 990,000円 受取手形 1,000,000円
支払利息割引料 10,000円    
資金調達BANK アクセルファクター