ファクタリングを与信管理に活用する!与信限度額の決まり方は?

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企業が大きくなるにつれて問題になりやすいのが与信管理です。与信管理は企業の信用力を判定するため、怠ってしまうと企業同士の取引や付き合いにも影響します。

与信管理の目的とファクタリングの関係性について紹介します。

与信管理とは?

企業活動の中でもリスクマネジメントは重要です。もし取引先の付き合いが長い場合や経営が黒字であっても過信は禁物です。

その際は自社を守るためにも慎重な与信管理が必要になります。ここでは与信管理の目的や重要性について紹介します。

与信管理の目的とすべきこと

与信管理とは、取引先からの売掛債権が回収できないリスクを排除、もしくは軽減する企業の活動です。代金が未回収になってしまえば不良債権、焦げ付きになってしまいます。

事前にリスクが予想できる企業であれば、前金で取引することで、未回収のリスクを減らすことも可能です。しかし、それでは取引しづらく企業成績にも悪影響となります。

その際に与信限度額を設けて、取引先に販売する額を制限したり、取引先や新規取引先の企業の経営状態を与信調査することで取引するかどうか決めたりすることを与信管理といいます。

与信管理の重要性

与信管理は企業にとって大切なリスクマネジメントの一つです。それまでの企業努力で創造した利益であっても、貸倒や焦げ付きがあれば失われてしまいます。

例えば利益率が10%と仮定すると、100万円の利益を出すには1,000万円の売上が必要です。つまり、100万円の貸倒を取り戻すためには、1,000万円以上は売り上げないといけません。

また、仕入れ先への支払いや経費として使われる資金源であっても、貸倒になってしまえば予定していた資金が入りません。そのため支払い金は他から調達する必要があります。

もし資金繰りの計画が狂ってしまうと、仕入れ先に支払いができなくなり、連鎖倒産してしまうこともあります。自社の安定した成長、利益を生みだし続けるためにも与信管理は重要です。

>>引当金と貸倒繰入金(貸倒引当金繰入)の違いとは?

ファクタリングは与信管理に活用できる

与信管理は企業経営の観点から見ても重要な仕事です。しかし、企業によっては与信管理のために人材や費用を割けないケースもあります。

そんなときにはファクタリングを与信管理に活用することも方法です。具体的にはどのようなものなのか見ていきましょう。

ファクタリングの基礎知識は以下のページにまとめました

>>ファクタリングとは?

買取ファクタリングで債権を早期回収

買取ファクタリングとは、ファクタリング会社が債権者から売掛債権を買い取って代金を支払うサービスです。買取ファクタリングを使うことによって、債権を早期に回収することができます。

例えばサービスを提供して報酬を受け取る仕組みの事業を行う場合、サービスを提供してお金を受け取るまでに時間がかかります。その際に報酬を受け取る債権を譲渡することによって、早期に現金化することが可能です。

保証ファクタリングで与信リスクを抑える

ファクタリングには、ファクタリング会社が債権者と保証契約を結ぶケースもあります。債務者の売掛債権の決済は、保証契約によって保証されることがほとんどです。

債権者はファクタリング会社に保証料を支払うことで、万が一倒産した場合でも保証の範囲内で保証金額が受け取れます。

与信管理には債務者の評判や財務情報を集めて分析しなければいけません。ファクタリング会社では、専門的に信用調査を定期的に実施しています。

自社で与信管理をせずに、ファクタリング会社の保証ファクタリングを活用することで、自社の管理部門だけで与信管理が行き届かないケースにも対応することができます。

>>保証型ファクタリングを解説

ファクタリングの与信限度額はどう決まる?

ファクタリングでは、売掛債権先の信用情報などさまざまな条件によって取り引き金額が変わります。ここではファクタリングの与信限度額はどのように計算されるのかまとめました。

売掛金の額面=与信限度額ではない

売掛金の額面がそのまま買取対象になると思われがちですが、実際は売掛金のうち買取対象はごく一部です。この時買い取り対象となる割合を掛目といいます。

例えば売掛金が100万円で掛目が80%なら、80万円が買取対象になります。掛目が設定されることで与信限度額が決まります。さらに手数料が15%であれば80万円×15%で12万円が手数料です。

つまり受け取ることができるお金は80万円から手数料12万円を差し引いた68万円になるのです。

ファクタリングの掛け目の相場

実際に掛目がどの程度なのかは、ファクタリング会社によってさまざまです。一般的には売掛金額の70%~90%で設定されていることがほとんどですが、掛目は担保によって違います。

例えば回収が確実な預貯金や国債は掛目が高く、一方で売却しにくい動産担保や不動産担保は低めになる傾向があります。回収リスクが大きいものは、その分掛目が小さくなると考えましょう。

ただし、全く同じ売掛金でも複数のファクタリング会社に提示すれば、それぞれ掛目で見積もりが出されることがあります。どうしてファクタリング会社によって掛目が違うのかははっきりしません。

ファクタリングをおこなう際には、複数のファクタリング会社で見積もることをおすすめします。

与信リスクが高ければ掛け目は小さくなる

掛目はリスクの大きさによって決定されます。売掛債権の場合はどうしても掛目は低めに設定されることが多いでしょう。

例えば大企業の売掛債権よりも中小企業の売掛債権のほうがリスクは高いと判断されます。さらに3社間ファクタリングよりも2社間ファクタリングのほうがリスクは大きくなるでしょう。

またファクタリングを利用側の企業の規模や信用力でも掛目は変わります。基本的に初回利用の場合は掛目は低めに設定されます。しかし、何度か取引を繰り返して信用があると判断されるようになると掛目も高くなるケースもあります。

ファクタリングを利用したことは与信に影響する?

ファクタリングを検討する事業者の中には、自社の与信にファクタリングを利用することで影響を与えないか不安に感じる人もいます。実際にファクタリングを利用することで与信にはどのような影響があるのでしょうか。

基本的には影響しない

ファクタリングは基本的に与信には影響しません。ファクタリングは自社の売掛債権を第三者に売却する取引なので、借入金でもなく信用調査でも見られることはないでしょう。

もし資金繰りの悪化が原因で、買掛金や未払い金の支払い、給与や税金の滞納をすると信用調査にも悪い影響を与えます。しかし、ファクタリング自体は売掛金の回収が早くなっただけで、損益計算書における費用の増加として取り扱われます。

そのため信用情報に与える影響は限定的と考えられます。

悪徳ファクタリング業者に注意

ファクタリングが信用情報に影響するのであれば、それはファクタリングが悪質な業者によるケースが考えられます。場合によっては反社会的勢力が資金を得るためにファクタリングサービスを提供していることもあるからです。

本来のファクタリングは売買取引ですが、悪質なファクタリング業者だと借入金として契約され、高額な利息を取られてしまうことも珍しくありません。悪質なファクタリング業者と付き合うことで自社の信用にも悪い影響が予想されます。

ファクタリング自体は経済産業省や政府も認めた合法の資金調達手段です。ファクタリング会社を選ぶときには正しいファクタリング会社かどうか慎重に判断してください。

>>ファクタリング会社の選び方