運送業がファクタリングを利用するメリット

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ファクタリング

売掛金をスピーディに現金化する手段であるファクタリング。ファクタリングは運送業にとってもメリットの大きい資金調達方法です。

今回は、運送業の特性と、運送業がファクタリングの利用を検討するべき状況について解説します。

運送業のキャッシュフロー・経営状態が悪化する原因

入金サイトが長い

運送業は、他の業種に比べても入金サイトが長い業種です。

締め日から入金日までが30日というのがよくある支払いサイトですが、運送業は3ヶ月間取られていることもあります。

さらに、突発的な支出が重なることも多いため、資金繰りに苦労しやすい業種だといえます。

突発的な出費が多い

長距離を移動することになる運送業は、事故のリスクも高く、万が一事故を起こした場合には、車の修理費・事故相手への見舞金などが必要になります。

これらは保険に入っていれば保険金で賄うことができますが、積み荷など保証の範囲外での支出が生じる可能性があります。

また、事故によってドライバーがケガをした場合は、代わりのスタッフの確保が必要となり、採用コストがかかることもあります。

高額な設備・人的投資が必要になる

運送業で使用される大型のトラックは、新車であれば2,000万円、中古でも500万円以上します。

そのため、事業拡大によりトラックを増台する必要がある場合などには、多額のキャッシュが必要になります。トラックの故障による買い替えなどでも同様です。

また、大型トラックは普通免許では運転できません。ドライバーは大型免許を取得する必要があるため、ドライバーを育成するための人的投資も必要となります。

業績が燃料費の変動に影響される

大型トラックは燃費が悪く、併せて運送業では走行距離が非常に長くなります。そのため、経費のなかでも燃料費が占める割合は大きく、およそ経費の10%前後が燃料費となります。

ただし、ガソリンやオイルが安い時期であればこの程度で済みますが、これらが高騰した場合は20%前後となる場合もあります。

燃料の価格変動は国際情勢の影響を大きく受けるため予測がつかず、突然の高騰で経営が圧迫されることがあります。

人材不足が起きている

近年ネットショッピングが主流になってきていることもあり、運送業は大きな活躍を見せています。

ただし、同時に問題になっているのが、慢性的な人材不足です。運送業者の多くでドライバーが不足していることから長時間労働化が進み、人件費の高騰が続いています。

大企業を中心に設備投資やサービスの見直しなどを行い、人件費の削減を図ってはいるものの、その場合も設備投資費用が大きくなるため、一時的な支出過多の状況となっている企業が増えています。

利益率が低い

運送業は孫請け、ひ孫請けが多い業種です。

間に挟まる企業が多いほど中間マージンも大きくなるため、孫請けやひ孫請けの比率が高い中小企業では、利益率がそもそも低いという問題があります。

特に取引先からコスト減を要求された場合には、仕事がもらえなくなってしまうというリスクがあるため要求を断れず、条件を飲んでも飲まなくても経営が切迫するというような状態になる場合があります。

運送業の資金調達にファクタリングがおすすめな理由

ファクタリングとは、自社が抱える売掛債権をファクタリング会社に譲渡することにより、スピーディに現金化する手法です。新しい資金調達方法として各業界から注目されています。

ファクタリングには、現金化までが早い、融資に比べて審査が緩い、売掛先が倒産しても支払い義務が生じないなどさまざまなメリットがあります。

融資の利息などに比べると手数料が高いというデメリットがありますが、迅速な資金調達が必要な状況においては重宝する資金調達方法です。

運送業は、損益よりもキャッシュフローが問題になるケースが多いため、ファクタリングはピッタリの資金調達方法です。うまくファクタリングを利用すればキャッシュフローの改善が見込めます。

運送業でファクタリングを活用できるポイント

運送業を営む中で、以下のような状況に陥っているのであればファクタリングの利用を検討してみましょう。

キャッシュフローが一時的に悪くなっている

上記の通り、運送業は支払いサイトが長くキャッシュフローが悪化しやすい業種です。

売掛金の一部をファクタリングによって現金化することで、一時的にキャッシュフローの改善を図ることができます。支払いサイトが長い会社ほどファクタリングのメリットは大きくなります。

ただしファクタリングでキャッシュフローが改善するのは一時的なものです。

慢性的にキャッシュフローが悪いのであれば、根本的な問題が別にあるはずなので、ファクタリングで一時的にしのぎながら根本解決を目指しましょう。

一時的な支出増大が見込まれる繁忙期に備えたい

運送業の繁忙期である年末年始・お盆・引っ越しシーズンなどは、仕事量の増加に伴い一時的に支出が増加します。燃料費もそうですが、ドライバーの増員・トラックの確保・外注などが必要になるためです。

これらのための当面のキャッシュを確保するためにはファクタリングが便利です。

事故等の突発的な費用の支払い

事故が発生した場合、修理費をはじめ大きなお金が必要になります。

上記の通り、人員の確保や保険外の損害も賄う必要があり、予想以上に大きなお金が必要になることもあります。事故はいつ起きるかわからず、早急な対応が必要なケースも多いです。

融資の場合、申請から融資までに数カ月かかることが珍しくありません。ファクタリングであれば、10日程度、2社間ファクタリングなら最速即日での資金調達が可能ですから、万が一事故が起きた場合にも早急に対応できます。

高額な設備投資をしたい

事業拡大に伴うトラックの増台だけでなく、事業維持のための修理費用やその他設備の新調など、運送業の設備投資は数百万円~数千万円かかることも珍しくありません。

しかし、事業開始からの歴が浅い場合、大きな額の融資は銀行の審査を通りにくいため、資金調達が難しい可能性があります。

ファクタリングは銀行の融資に比べれば審査が緩く、大きな額の資金調達も比較的容易にできるのがメリットです。

運送業がファクタリングを利用する際の注意点

運送業の資金調達に最適なファクタリングですが、ファクタリング会社選びと取引の形態には注意する必要があります。

ファクタリング会社をきちんと選ぼう

ファクタリングはメリットが多い資金調達方法である反面、比較的新しい手法であるため、利用者を守る法律がきちんと整備されていません。

そのため、ファクタリングサービスを提供している会社の中には、詐欺まがいの悪質業者も少なからず存在します。

そのためファクタリングをする場合は、ファクタリング会社をよく選ぶ必要があります。基本的には実績をきちんと掲示している会社を選び、契約内容は隅々までよく確認するようにしましょう。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い

ファクタリングには大きく分けて2社間ファクタリング・3社間ファクタリングの2種類があります。

2社間ファクタリングは、取引先にファクタリングしていることが漏れる心配がない方法で、現金化までが早く、その分手数料率が高く設定されています。

3社間ファクタリングはこれとは真逆で、取引先にファクタリングの事実が伝わり、現金化までの時間も若干長く、その代わりに手数料率が安い特徴があります。

1日でも早い資金調達が必要であれば2社間ファクタリングがおすすめですが、ある程度時間が掛かっても大丈夫で、慢性的に資金繰りに困窮しているわけではなければ、3社間ファクタリングがおすすめです。自社の状態に合わせて適切に使い分けてください。