ファクタリングを装う詐欺の手口を公開!

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ファクタリング

企業の資金調達手段として普及しているファクタリング。

しかし、その陰でファクタリングを騙った詐欺事件が起きているのはご存知でしょうか。

ファクタリングを利用するときは必ず健全なファクタリング会社を選ぶようにしてください。

ファクタリング詐欺の手口やファクタリング会社を選ぶときに気を付けておきたいポイントをまとめました。

ファクタリングを装う悪質な詐欺の手口

ファクタリングは資金調達方法の中でも新しい方法と言えるでしょう。

利便性が高い一方で、法整備が追いついておらず、悪質な業者も存在します。どのような手口があるのか知っておきましょう。

安い手数料で勧誘し審査後に上乗せ

ファクタリング会社を選ぶときに多くの人は手数料を基準に選びます。

他社よりも圧倒的に低い手数料を提示している会社があれば、それだけ目を引くでしょう。

しかし、破格の手数料を売りにした集客は、悪質な業者の常套手段です。

適切なファクタリング会社であれば帝国データバンクやJICCから利用者、売掛先の情報を照会して審査を行いますが、悪徳業者は闇金などブラックリストに載っていないか見るだけで、適切な審査をしたように契約に進みます。

「広告にある手数料での契約は難しい」と、積み増し手数料での取引をすすめられるでしょう。

初めに安い手数料を呼び水にして、初回利用や売掛先の信用状態等さまざまな理由を付けて手数料を増やします。

積み増しを打診されたら断ればよいと感じるかもしれませんが、切羽詰まっている状況だと、積み増しになっても仕方がないと受け入れてしまうことがあります。

その結果、相場よりも高い手数料を支払ってしまうのです。

2社間ファクタリングであれば、手数料は10~20%が相場といわれています。逆にそれよりも圧倒的に低い手数料を提示している会社には理由があります。

相場と比較してあまりに低い手数料の場合は何か理由があるかもと疑うようにしてください。

ファクタリングの手数料の相場

費用をどんどん上乗せする

よりタチが悪い業者になると、契約の中でさまざまな諸費用を請求します。例えば手付金や保証料がそれに当たります。

振込入金された額と相殺するためお金を支払った自覚は持ちにくいものの、売掛債権に対して入金額が半分以下になっていたというケースもあります。

ファクタリング取引には、債権譲渡登記手続きや公正証書作成費用が必要な場合もあります。

費用がかかった場合はその使途について請求書を確認してください。明瞭な費用が発生していたら、何のための費用なのか説明を求めましょう。

分割払いに誘導し分割手数料をとる

2社間ファクタリング契約では、売掛金の支払いがあればすぐファクタリング会社に支払いをしなければいけません。

しかし、資金繰りに困っている会社の中には、返済に充てるべきお金も運転資金に充当したいと考えているケースもあります。

そんな時に悪徳業者は、親切のように分割払いをすすめてきます。資金繰りに困っている会社であえば、ついつい誘いに乗ってしまうかもしれません。

悪徳業者はそれに付け込んで法外な分割手数料や金利を請求してきます。

ファクタリング取引では基本的に分割払いが認められていません。これは金利が発生することで貸金業法に抵触するからです。

法にのっとって経営されているファクタリング会社であれば、分割払いのような支払い方法はすすめません。

分割払いをすすめてくるようなファクタリング会社は、法を守っていない、悪徳業者である可能性が高いと考えてください。

ジャンプさせる

悪徳なファクタリング業者は利用者に対してジャンプをすすめてくることがあります。

ジャンプとは、闇金用語で支払い期日を伸ばすことを言います。

資金繰りに困っている会社にとっては、支払い期日を伸ばしてもらった方が助かるかもしれません。

しかし、その実態は元金は減ることなく高額の手数料や金利を吸い上げられる取引です。

元金をそのままに手数料だけ搾取する手口なので、ジャンプをすすめてくる業者も悪徳業者と考えてください。

ファクタリング業者が反社・悪徳業者かどうかを見極めるチェックポイント

悪徳なファクタリング業者は、あの手この手でお金を搾取します。こういった業者はそもそも利用しない、近寄らないことが重要です。

ファクタリング業者が反社や悪徳業者でないか見極めるためのチェックポイントを紹介します。

ホームページの有無や作り

ファクタリング業者をチェックするときにまず確認してほしいのがホームページです。

悪徳な業者や反社はホームページの構成や作りが雑な場合があります。

プライバシーポリシーに関する記載が書かれていない、本社や電話番号が記載されていないことも。

ただし、これはあくまでホームページが雑な業者は悪徳である可能性があるというだけで、悪徳な業者であってもホームページをしっかり作りこんでいる場合もあります。

ホームページが立派だとしても安易に信じ込まないように注意してください。

会社の登記情報

ファクタリング会社を選ぶときには、登記情報を見るようにしましょう。

法人登記している企業であれば、国税庁の「法人番号公表サイト」から商号や本店所在地を調べることができます。

登記がない場合は会社ではないということになるので、信用度は下がります。

また登記されていたとしても、株式会社ではなく合同会社や資本金が少ない(1万円など)会社だった場合も、信用度は低いと考えましょう。

また短い期間で何度も社名や所在地が変わっている会社にも注意してください。定期的に詐欺行為をおこなって、その都度新しい会社名で詐欺を繰り返している場合があります。

会社の実態に関する詳細

会社の実態を知るためには、さまざまな情報を確認しなければいけません。

所在地の住所はバーチャルオフィスではないか、会社規模に見合っているかどうか、さらに代表者や役員の逮捕歴がないかどうかを調べられます。

また電話番号の検索で闇金業者ではないか調べることができます。

もしも過去に不祥事や違法行為があって行政処分を受けた場合には、監督官庁のホームページで企業名が公表されます。

これらのチェックは会社名や所在地で検索するだけなので、すぐに無料でできます。問い合わせる前に必ずチェックするようにしましょう。

提出が必要な書類

悪徳な業者は、審査や申し込み手続きなどを簡略化している点も特徴です。

例えば提出書類が極端に少ない、契約書を作らない場合は、適切な運営をしていない可能性があります。

契約書を作らない、口約束で費用を請求してくる場合は注意してください。

契約するときは契約書を作成して、控えを受け取ります。どのような契約になるのか把握しておくようにしてください。

ファクタリングを謳う業者が逮捕された事件

詐欺ではありませんが、出資法違反・貸金業法違反などでファクタリング業者が逮捕される事例が増えています。

これはファクタリング業者を謳いながら実質的には貸金をおこなっているようなケースです。

七福神の社長らが逮捕された事件

給与債権を担保にしてお金を貸し出す給料ファクタリングが大きく問題となったのが、七福神の社長らが逮捕された事件です。

給料ファクタリングとは、給与の前払いを謳って事実上現金を貸し付ける取引です。

金融庁は、給与ファクタリングという金融取引は貸金に当たる、という見解を示しました。

貸金業に該当すれば業者は貸金業者の登録が必要になります。また手数料も定められた上限金利内に抑えなければいけません。

七福神利用者の中には4万5千円受け取って翌月に6万円支払った例もありました。原告側は返還を求めて東京地裁に提訴しています。

全国の消費生活センターには給料ファクタリングに関連した相談も増加しており、利用者に向けて注意喚起しています。

ファクタリング七福神の訴訟については、以下の記事もご確認ください。

ハートフルライフ協会の幹部らが逮捕された事件

中小企業向けに法外な金利で貸し付けをおこなっていたハートフルライフ協会の幹部が逮捕された事件があります。

ハートフルライフ協会も、表向きはファクタリング業者として事業をおこなっていました。

しかし実際には、売掛債権を買い取った形で顧客に入金、実質的に2~3割の利息を乗せて返済させていました。

利息は最高で年利683%(法定金利の34倍)に上ったとのことです。

法的にも実態としても全くファクタリングではない取引をファクタリングと謳った事例です。

日本強運堂の代表らが逮捕された事件

売掛金ファクタリングジェイ・エス・シーグループの日本強運堂も代表らが逮捕されました。

これも給料ファクタリングを装って無登録で貸金業を営んだとされています。

全国の1200人以上に対してあわせて1億円以上を違法に貸し付け、1億6000万円を回収したとのことです。

悪質ファクタリング業者詐欺の手口まとめ

悪質なファクタリング業者は、摘発が進み、警視庁や金融庁からも注意喚起されています。

この背景には、新型コロナウイルス感染症の拡大によって生活困窮者が増えたこともあるでしょう。

日本でファクタリング市場が成長し、多く企業がキャッシュフロー改善に取り組む一方で、悪徳なファクタリング業者も増加しているのが現状です。

取り締まりは今後も続きますが、消費者としても利用するファクタリング業者が健全な運営をおこなっているかどうか、契約が相場と比較して妥当かどうかを判断する必要があります。

悪徳なファクタリング業者を使うことがないように、ファクタリングの知識や相場について知っておきましょう。